FREDDY

王朝の陰謀 謎の壁画と舞姫殺人事件のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

オランダ人外交官で小説家のロバート・ファン・ヒューリックが中国の「公案小説」をモデルに執筆した推理小説「ディー判事」シリーズをフランシス・ナム監督が映画化したミステリー・アクション作品である本作は、周の都・長安で評判を集めていた「雲閣坊」の人気舞姫・ピャオピャオが天外飛仙を踊っていた最中に謎の転落死を遂げたことや、忠烈祠・飛天堂の壁に忽然と飛天図が現れた雨の夜に「雲閣坊」の総教習が鏡湖で溺死したことで、"飛天の天罰"と噂される二つ事件の真相を追求すべく捜査に乗り出した判事ディー・レンチェと、飛天堂の捜査中に出会った神武軍都尉の女剣士シエ・ヤオホワンが黒衣の刺客から命を狙われながらも難事件の解決に奔走していく様が描かれた作品となっているのだが、やはりツイ・ハーク版「王朝の陰謀」を視聴してしまっていることで見劣りする箇所が際立って見えてしまう点は否めず、物語こそは二転三転と展開を見せるので決して悪くはないですし、アクションシーンも満載で気軽に楽しめる作品となってはいるが、B級色の強い映像クオリティにはただただ残念の一言で、もう少しCGに力を入れて欲しかったですね。キャスト陣に関しても惹かれるものはあったのかもしれないが、視聴後の印象の薄さは気になるところですし、ツイ・ハーク版「王朝の陰謀」のイメージを払拭した上で暇つぶし程度に視聴することが前提となる一作かと。悪くはないんですけどね。
FREDDY

FREDDY