はい、来ました。
“中国版シャーロックホームズ”、『王朝の陰謀』シリーズ、第6作目。
ここまで来ると、もうこっちにも免疫みたいなものが出来上がっているので、色々楽しくなってくる。
制作年も2020年代に突入してきて映像技術もどんどん進化を遂げてくる。
もともとのスケールやセットの豪華絢爛さ、エキストラや配役の数の多さ。ワイヤー&ソードアクション、、、金の掛け方もろもろ。
中国、もう侮れない。
CG技術が少し表面的な印象はあるけれど、前作よりも進化してるのはよくわかる。
今回は謎の壁画の裏に潜む陰謀と、踊りを踊る美しい舞姫たちの一連の死の真相に迫る。
今回も配役チェンジ。
今回の“判事ディー”は1作目のアンディラウに近い役者になった。
整ったイケメン、というより男らしい渋さがあるというか。
そして、相変わらず王宮に使える美人剣士もいて、この2人がなんやかんやで凸凹しながらバディ組んで真相に迫っていく定番の流れ。
普段は壁に埋もれている絵。
その壁が剥がれて絵が露わになる時、、、不幸が訪れる。
まさに呪われた壁画。
自害と思われる死の数々も目撃者の話から自害のようで何者かの手引きと、“壁画の呪い”と見せかけたカラクリの匂いがしてくる。
今回も、そんなまやかしめいた話に動じず、論理的に仮説と検証と検分を繰り返し、真相に迫る判事ディー。
ただの探偵でもなく、それなりに腕も立つ男。
そこが判事ディーの魅力。
細かいところに気づく繊細さとキレる頭脳を持ちながら、迫ってくる相手に動じずに対峙できる剣の腕を兼ね揃える男。
毎度毎度色んな事件に首を突っ込み、色んな相手が出てこようが、国のトップだろうが。
配役が変わってもブレない“判事ディー”のキャラクターが良い。
真相に迫れば迫るほどトラブルが続く。
今回は則天武后があんまり出てこないからちょっと“王宮”感がないのが少し残念。
でも、その分、王宮に縛られず、外に出て行って、出先で大きな出来事があったりする。
、、、“大きな出来事”、まさかそんな生き物出てくるとは。
毎回、出てくるモノと、迫力のあるアクションに驚かされる。
豪華絢爛な王宮と、推理サスペンスだけではなく、圧倒的な中国アクションと、ややSFファンタジー。
そこに今回は少しだけアドベンチャー要素も。
飛天の壁画の謎、自害に見せかけた謎の“毒”。
中国らしいミステリアスな歴史スペクタクルの中の推理アクションサスペンス。
今回はちょっと“王宮”感がないので、判事ディーが比較的自由に動き回るので、話もサクサク進むのもそれはそれで良いかもしれない。
ちょっと複雑な単語は並びがちで、特に今回は話がかなり入り組んでる感は否めないが、それはいつものこと、か。
そして出た、あの、顔を変える術。このシリーズの定番もしっかり残す。この術があるともう話の展開が無限にできる気がする。
あの死体の上のモクモクは、氷?ドライアイス?ってことか。いちいち雰囲気があるな。
※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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