ゆっきー

防寒帽のゆっきーのレビュー・感想・評価

防寒帽(1978年製作の映画)
4.0
なんじゃこりゃゃああああああ!!!っていう映画。車が壊れた男がいてそれを見かねた男が自分の家に招く。という冒頭から意味不明だが、車を治したらなんか突然二人旅が始まり飲めや歌えやの騒ぎをしてチェンソーで木を切ったところでお別れして映画が終わるのだが?

カサヴェテス『ハズバンズ』やん!とか思いながら見てたが、やっぱりカサヴェテスには影響受けてるらしい。
見た直後は困惑しか無かったがあとからじわじわ来て既に見返したくなっている。舞台となるジュラ地方の風景も良い。ラストショットの謎のコップピットには痺れ尽くした。

心理とか行動原理とか1ミリも説明がないのは良い。
あとだいたいこう言うお話って1夜かせめて2夜のお話なのが常だが、高速で昼と夜を繰り返していく。それがなんか新しいと思った。

あと移動の場面で妙にベンツのロゴを強調するのはなんなんだ…そのへんも困惑しかなかったがまぁそれが良い。

ジュラ地方の現地民との飲みの場面なんかで主役のふたりの男が割と席が遠くてお互い喋るでもなく『ハズバンズ』みたいな野郎同士のイチャイチャ感を前面に出したい感じもせず、そのへんも余計に謎が深まる。
ゆっきー

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