空衣

息子のままで、女子になるの空衣のレビュー・感想・評価

息子のままで、女子になる(2021年製作の映画)
3.4
まずドキュメンタリー映画を製作してくださったことに感謝したい。一人の建築士として、女性として、大学に通う者として、トランスジェンダーの表象は偏ってきたから、そうした他のバックグラウンドがあることが示せるのはこれから生き抜くトランスの人々の希望になる。
表現の一つひとつは、配慮がないのでは?と思うところが度々あるのだが(父親の「男として、息子として」変わらない、という発言は最たるものだろう)、すぐに切り離すのでもなく時間をかけてここまできたのだと思う。決して「正しさ」だけでは回ってくれない。「私は別に気にしないけど、他の人(例:おばあちゃん、顧客)が気にするから」と存在を消される。
はるな愛との対談が良かった。闘い疲れたら、休んでください。
ミスインターナショナルクイーンに、知っている人が出場していて、驚いた。
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