ちくたく

ミラクルシティコザのちくたくのネタバレレビュー・内容・結末

ミラクルシティコザ(2022年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

ミラクルシティコザ
この映画は予算内で最大限ヒットさせるよう考え抜いて作られた力作で、私は平監督の生まれ持つミラクルな部分と現実的には、これからの頑張り次第だよねってところが面白過ぎて応援している映画です。

すなわち、平監督ファンです。

平監督がフィルマークスに書いて欲しいと言ってたのでメッチャ怖いですが書きます。

そんな感じですが、
ありきたりの事だけではないので
読んでください。お願いします。

ミラクルシティコザ。
まず、観る人にどれかひとつでも刺さるよう沢山の要素が詰め込まれているような作りなので観てる方がやたら忙しい映画です。

人は脳をフル回転させると満足感を得るそうです。この映画にはそれが仕込まれており、1回観て不快で無ければ、2回以上観ることになります。そして発見体験でまた満足するという脳科学を駆使した映画です、いえ、駆使してるかも知れない映画かも。

するとオタクになる可能性大です。(笑

そういう作りなので、
どうして?という部分もたくさんあります。しかし刺さる点もたくさんあるので全然許せますが。(笑

私は現代の翔太のキャラ設定が不快(役者自身のことではない)でしたが、結局前半観たさに既に4回目の観賞を予定しております(笑

・不快なところ
現代の翔太は共感しやすい癖のあまり無いキャラが良かったのではないでしょうか?
冒頭で親に蹴り飛ばされるとか、女性を性的対象として見る目つき、下品なギャグやその言い方等、桐谷健太演じたハルの中の翔太とは似ても似つかないキャラだと思います。
同じ脚本、台詞でもカワイイ愛せれキャラの方が笑えると思いました。
(女性を見る目は綺麗な人〜みたいな)

あと、現代のハル。
ビジュアルの良い役者さんですが
カッコよさの種類が過去のハルと根本的に違いますよね?別人にしか見えません。でもカッコイイです。しかし、こんな老人(役柄の事)にはなりたくありません。

でも、どちらも好きなシーンではないので、どうでもいいです。(笑

ハル(桐谷健太)みたいにはなりたいです。(笑

・ビックリしたところ
沖縄が舞台のメジャー映画には
地元芸人さんしか出演してないと思いますが、この映画には地元で演技力の高さが評価されている役者が3人出演しています。驚きです。

火元役(ヤクザの親分)の岸本尚泰さん、与座役(コザ暴動方言バリバリ)の新垣晋也さん、比嘉役の渡久地雅斗さんの3人です。

岸本尚泰さんは沖縄ローカルのドラマで劇画調な役どころは必ずこの人という感じの沖縄イケメンな役者さんです。しかし舞台では明るい役も演じていて観る頻度も相当高いのですが、それ以外の露出がほぼ無いので謎な役者さんです。

新垣晋也さんは地元最大の劇団O.Z.Eの頭(沖縄NO1のお笑い芸人の事務所オリジンコーポレーションの演劇部)で、濃厚な演技が高く評価されてます。現在はコロナの影響で開催されてませんがO.Z.E劇団員でなくても出演出来るオムニバス舞台の長期公演を毎年行っており、地元の役者はまずこれの出演オファーがあって初めて役者を名乗れる感じになるそうです。沖縄で活動する役者なら誰もが知る存在です。

渡久地雅斗さんは沖縄で今一番勢いのある演撃戦隊ジャスプレッソという劇団のリーダー。しかしジャスプレッソの舞台ではなく、沖縄では比較的規模の大きめのいろんな舞台に引っ張りだこな存在です。なので沖縄の若い演劇ファンで知らない人はいないかと。また、平田大一演出の舞台では主演を任されており現代版組踊ファンのおばさま方にも知られています。
宮本亜門演出舞台で主演の経験もあり、人を惹きつける魅力(演技と素のギャップ萌え)のある役者さんです。

この3人の起用は嬉しい限りです。
地元のSNSでは人気の芸人さんを
賛えるツイートしかないのが残念ですが。

勝手なことを書き連ねました。

さて、この映画自体の感想を述べるとき、
好きなシーンとなり得るシーンが
多すぎて人それぞれで千差万別でしょう。

おバカな私の感想です。

1回目
桐谷健太凄い。
何回も泣かされたけど
何がなんだか解らない。

2回目
桐谷健太やっぱり凄い。
前半どうでもいい。過去シーン美しい。
音楽カッコイイ。
何回も泣かされたけど
何がなんだか解らない。

3回目
桐谷健太ファンになりそう。
前半は休む。過去を脳フル回転して観たら号泣してしまい恥ずかしめに合う。
比嘉とハルの出会いシーンがいろいろ繋がって私のツボと気付くが比嘉の現代シーンをちょんと観てないことにも気付く。

4回目計画中
現代比嘉のシーンをちゃんと観て
恥ずかしくない程度に泣く
替えのマスクを忘れない

以上です。
ありがとうございました。
ちくたく

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