理想も展望も才もあれど
カバン地盤カンバンのない青年が
政治の世界で苦闘する様を
とあるドキュメンタリー映画で観た。
では、その3つを兼ね備えた素人ならどうなるのか?
という、ある意味対極を描いているのがこの映画。
序盤は、他人に奉仕されて当然、
感謝のかけらもない有美の態度がストレスだった。
こういう人、身近にいません!?
政界の慣習に染まっていない、
正義感の片鱗を見せるようになってからは
応援できるようになった。
全体的に、あるあるがとても面白くて、
面白いんだけど、ふとその笑いが苦く固まる。
とてもよいブラックコメディだった。
清濁併せのみ、平然と尻尾きりされる秘書たち。
野党には野党の、与党には与党の苦労があるのかもなあ。