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決戦は日曜日のdjangoのレビュー・感想・評価

決戦は日曜日(2022年製作の映画)
4.8
無知を露呈する覚悟で言うけど、こんなに面白い政治エンターテイメントは見たことがない。日本のドントルックアップ(並のブラックコメディ)。

観る側の立場が二転三転する複雑な構造になっていて、それが日本の政治を見ているようだった。

出演者の演技、特に顔芸がすごい。宮沢りえが名優だということは百も承知なんだけど、今回は本当に腰を抜かすレベルだった。細かい表情や声のトーン、ジェスチャー、立ち方、すべてが完璧。コメディアンとして最高だし声出して笑いました。特に麻生太郎、杉田水脈、小泉進次郎、そして安倍晋三オマージュ。爆笑すること間違いない。宮沢りえの衣装とヘアメイクもすばらしい。ちょっと滝川クリステルっぽいのが意地悪!笑

コメディとして見進めるけど、いつのまにか真剣に日本の現状を憂いてしまう。この2人みたいに。エンドロールが流れる頃にはちょっとホロっと来てしまって、本当にここから日本を変えていかなきゃ、、って熱い気持ちが込み上げてしまった。最初呆れ返って見てた宮沢りえをだんだん好きになり、同時に不覚にも日本のどうしようもない政治家たちを少し好きになってしまった。

クラシックな感じのタイトルロールと音楽が好き。出演者は全員好き。秘書チームも父親も先生三兄弟も。窪田正孝と宮沢りえの掛け合いをずっと見ていたい。若い男性と中年女性のバディームービーってあんまりないよね。
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