ゆう

三人の女のゆうのレビュー・感想・評価

三人の女(1977年製作の映画)
4.4
実は始めてみたけどめちゃおもろかった。

説明されえない不気味さを織り交ぜて時に強引さもありつつ芝居にしろ、説得力を感じる。
ちゃんとアルトマンが役者を信用している以上に役者がアルトマンを信用してないとこれは難しい。

以下は蛇足。
ロウ・イエとかの動き回るカメラは芝居してると批評してアルトマンのカメラはそれと違うのかって言われたら全然違う。
あっちは、小手先に動かしていて

動きの持続記録性=長回しこそ真実

って根底にロウ・イエは思っているんだろうと推測するけど、アルトマンの演出はそんな真実なんて微塵も信じちゃいない点かなと
カメラで見させられるという暴力を味わっている感じ。

長回しは勘違いされやすい。
長回しは時間イメージっぽいけど絶対的実時間の域を経ないという、どちらかというと空間寄りで

空間は切り返し、カットインアクション 運動になるけど、同時に繋ぎ合わせる間を結ぶ時間イメージにもなるから

切り返しやショットを重ねるタイプは良質な映画を作りやすいし、ショット分析としても批評しやすい。

だけど長回しは難しい。
画面の外に向けられた言葉を避けて通りづらいからね。
だからアンドレ・バザンもアプローチを間違えた。
そこから負のループが半世紀以上起きているんだけど
ゆう

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