まつこ

三人の女のまつこのレビュー・感想・評価

三人の女(1977年製作の映画)
3.7
不穏な音楽が似合う悪趣味なくらい女のいやらしさが詰まったサスペンス劇。

女性は嫌悪感を抱くかも。そういう意味では男性の方が見やすいのかな。うーん、でも憧れたり、妬んだり、偽ったりって男も女も関係ないのかな。

男を釣るために自分だけ違う場所でランチを取り、気取って見せても相手にされないペラッペラな女をシェリー・デュヴァルが好演。それまではあんまり好きじゃなかったけど、その後の展開に根は悪い人じゃないんだなと思った。

この作品を精神科医や心理士さんが観たらどう思うのかな。

2時間がアッサリ過ぎるのは流石。何があったかわからないのに何となく透けて見えてくるラストに唸る。

あの人になりたくてなったとして、あの人になれていないなら、今の私は誰なんだろう。
まつこ

まつこ