のもちゃん

ひまわりののもちゃんのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
3.3
名作としてあまりに有名。同年代(60代後半)ならば、誰もが見ている「ひまわり」。恥ずかしながら未視聴だった。昨年、NHKのオンエアを録画したが、題名になったヒマワリ群生の地はウクライナと知り、直ぐには見る気になれず、やっと見た。
ベースにあるテーマは「戦争は過酷で無慈悲。起こしてはならない。」ということなのだろう。だが、そのテーマを具現する一組の夫婦の行動や考えには、気持ちがついて行かれなかった。自分の感情を最優先にする、言わば身勝手な元夫婦と私には映った。終盤で、二人の愛の逃避行にストップをかけたのは、幼い子の声だった。守るべき子の存在こそ、物事を大きく変える起爆剤と言うことなのか…。
前半で、行方不明の夫を必死で探そうとする妻の姿は感銘に値するが、「判明した最後の所在は、ソ連の雪の原野」。それだけの手掛かりでイタリア人の妻がソ連で夫を見つけ出せる?
無理が多すぎると感じた。
第二次世界大戦直後、(現ウクライナの)ひまわり畑には、たくさんの戦死者の遺骨があったと映像から知った。その土地と人々がまた野蛮な戦争に巻き込まれている。辛い……
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