青眼の白龍

沈黙の復讐の青眼の白龍のレビュー・感想・評価

沈黙の復讐(2010年製作の映画)
3.1
『沈黙の奪還』の舞台になったブカレストで、部下を殺害されたIDTF(国際麻薬捜査部隊)の主人公が、同じく妻を殺されたロシアンマフィアと共闘して麻薬売人に復讐する話。セガール自身による脚本で、濃厚な男の世界が描かれた佳作。人物関係や話もわかりやすい。ロシア人との「共闘」は『沈黙の鉄拳』でも見られた展開だが、本作ではより個人的な絆が強調されている。格闘場面は本人が頑張っているものの、スローモーションの多用が気になる。映画終盤のシーンから回想形式で物語を辿っていくなど、構成面の工夫も見られるが大した効果は無い。

(鑑賞メーターより転載)