たむランボー怒りの脱出

The Man with Two Faces(英題)のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

The Man with Two Faces(英題)(1974年製作の映画)
4.5
中原昌也への白紙委任状2021にてイ・ヨンミン『恐怖の二重人間』。
10分程度欠落したプリントらしいので実際に見たのは65分くらいか。明らかに欠落してると分かったのはラストシーン(最後の最後で画面が真っ暗になり音オンリーになる。しかもその音も途中続きがありそうな科白のとこらへんでブツ切れ、問答無用で終了する唖然設計)くらいで、あとは『殺人魔』と同じくすべてが唐突なので、そもそも欠落していてもそれと分からないように出来てる映画なんだと思う。欠落してるかな?と思った箇所もたしかにあったが、そういう所はむしろ繋ぎのテンポが良くなってたり、斬新でカッコよくなってたりするので結果オーライすぎる。
欠落だけでなくフィルムの傷や退色も凄いが、この映画に関してはむしろこのボロボロの状態で見てこそという気がしないでもない。

韓流フランケンシュタインをやりたかったっぽいが、実はオレがアイツでアイツがオレでの転校生タイプの映画だったりする。私と腐乱死体のおっさん(旧日本軍)が入れ替わっちゃったー!っていう展開があったりするから。