Mai

アフター 砕かれる心のMaiのレビュー・感想・評価

アフター 砕かれる心(2021年製作の映画)
3.6
アフターシリーズが大好きで今作の配信も心待ちにしていた者としては、ちょっと残念な内容だった。

まず、これは前作からだが、しれっと役者が交代することが多すぎる。テッサとハーディンの両親については代わり過ぎて最早誰が誰だか分からない。今作に至っては、誰このテッサと仲の良い男の子と思ったらランドンだったので驚いた。色々な事情はあると思うけれど、"そこは同じ人をキャスティングしてよ"、とどうしても思ってしまう。シリーズ3作目にもなると主役以外のキャラクターにも幾分愛着が湧くものだと思うが、この作品にはそれがないのもこういった事が理由だと思う。"テッサとハーディンさえ魅力的であればいい"、と言ってしまえばそれまでだけど…。

監督が交代したからか、画面と画面の切り替えがパッパと早く、遠くに居たテッサに電話をしたら次のシーンでもうテッサが横に居た、なんてことがあって気になった。今作から監督になったカスティル・ランドンはハーディン役のヒーローに、"ラブシーンでその気になれるように撮影現場に彼女(実際のヒーローの彼女の事)を連れてきて"、と言っただか何だかで、このシリーズの昔からのファンから嫌われていると聞いたことがある(本当かどうかは分からない)。

今作のハーディンはテッサに近づいてくる男は誰かれ構わず殴ってしまうような危なさがあり、テッサも勇敢で凛としていた今までとは違いハーディンに依存してしまっているような危なっかさがあった。喧嘩をしてはSEXをし仲直り、また喧嘩をしてはSEXをして仲直り、このカップルは永遠にこんなことばっかりしてるんじゃないだろうかと、3作目にして段々飽きてきてしまったのもある。

とは言え、主役2人の美しさのおかげで成り立っているシーンはやはり大好物なので、次回作も配信されたら当日に観ると思う。1作目の監督に戻ってほしいと多少なりとも思っている。
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