なつ

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のなつのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

正直、時代背景も黒人音楽の知識もなく鑑賞したのであまり理解出来ていたかは自信が無いですが、一つ言えるのはまさに彼らの音楽はソウルミュージックだということ。

時代を変える、1969年を転換期にする、同じことは繰り返したくない、最後まで戦う。
熱い熱い彼らの魂の叫びが、何も知らない私にもひしひしと伝わりました。

印象に残ったのは人類初の月面着陸への捉え方のギャップと、最後のニーナ・シモンが歌い上げた「to be young,gifted and black」。
しびれたなあ…踏みにじられた彼らの尊厳を取り戻そう、私達は誇りを持つべき存在なんだという強いメッセージが感じられたし、このフェスがいかに彼らの日々の苦しい生活の中での拠り所になったかを感じました。

アーティストが政治的な意見を持つことが嫌悪される日本とは真逆のアメリカ。
どちらが正解とかこうするべきとかは分からないけど、おかしいと思ったら立ち上がること、意見すること絶対に必要だし、それなしに変革することは出来ないのだろうと思いました。結果的に社会を変えられるかは別物ですが。
なつ

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