chiharum

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のchiharumのレビュー・感想・評価

4.0
音楽とは何か。それを思い知らされたような作品だった。

人種差別による抑圧からの解放。その手段としてブルースが産まれた程度の知識はあったつもりだが、そんなことは机上の戯言でしかないと思い知らされた。

知ってるミュージシャンも聞いたこともないミュージシャンも、とにかくそのパワーがすごい。
B Bキングのシーンでは涙が出た。
自分の知ってるB Bキングは、心地よいフレーズで観客を魅了するお洒落なミュージシャン。クラプトンとの共演ではその美しいフレーズに惹きつけられた。

それが、この作品で感じたのは「叫び」だった。

マックスローチもそう。
パーカーやブラウニーと新しい音楽を作り上げていた音しか知らない。インテリの印象すらあったが、やはりこの作品では「叫び」が聞こえてきた。。
今までローチの何を聞いていたのだろうと自分の愚かさを身につまされた。。

ただひたすら音で語るのみ。。

音楽の奥深さを思い知らされた映画だった。。
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