ゆき

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のゆきのレビュー・感想・評価

5.0
凄いものを観てしまった。
この映画、この出来事、現実の衝撃が凄すぎて、どう受け止めていいのか分からず呆然とした。

ブルースもジャズもゴスペルも、サックスの一音にだってソウルを感じる。
あの時、黒人にとって音楽は本当に、魂の叫びであり、浄化であり、かなしみとよろこびだった。

ベトナム戦争中、1964年に公民権法制定。その前にミシシッピが燃えた。その後マルコムXとキング牧師、大統領も暗殺された。
そんな1969年に6週にわたって開催された音楽フェス。参加は無料。

『商業化される前の黒人音楽に感動した』という言葉ではおさまらないほど、心動かされました。

ニーナ・シモンの力強くも苦悩を感じる歌声と、差別に晒されていても彼女の歌を聴いている瞬間は、将来は明るいと信じられたとのコメント…すごいものをみました。
ゆき

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