やはり今泉力哉監督だ。それを感じられる映画だ。
ワンロールが長くてリアルさを感じられるのは今泉監督作品ならでは。
個人的には陽ちゃん役の志田彩良ちゃんの透明感と少しずつ移り変わる表情に目が離せなかった。
陽ちゃんと陸くんっていう名前だけでもエモい。さらに映像として映る灯りや景色が淡い。そこで生きていく登場人物も淡い。全てが淡すぎて消えてしまいそうだった。けれどそこで生きる人間たちが強く生きようとしてた。変わろうとしてた。大人になろうとしてた。
私は大人になろうとしない。むしろ大人になりたくない。ずっと子どもでいたい。
でも大人にならなくてもいいかなって思った。無理に大人になろうとしなくても自然となってくるものなのかなって。
映画の中で強く生きる人たちを見て、やはり私はただ強く生きる。それが自分の生き方で、この言葉だけで頑張っていける。そして、何も考えず強く生きられたら大人になったなって思えるかな。