静か。
原作は未読で前情報も特に無く鑑賞したのだけど、親の再婚に翻弄される娘の心情を描いた話かと思って観てると、途中から同級生の恋愛模様になって、かといって三角関係のような展開になるかと思いきやそうもならなくて、何というか掴み所がない。
みんなそれぞれ違う種類の家族の事情を抱えていて、それが恋愛模様とが作用しあって、それぞれを大人にさせて良い方向に進ませていく優しい映画だった。
母性を急速に持たされた娘が、突然現れた別の存在に母性の象徴を破かれて「娘」に戻されるのは中々に残酷だとも思ったけど、それも陽さんが大人になる為のきっかけとして利用するのは監督の優しさか。
