登場人物(特に陽と陸)の心情がとても丁寧に描かれていて良い作品だった。
多感な時期に父親が再婚し、戸惑いながらも何とか受け入れようとする陽のいじらしさ。実の母親への恋しさや恨めしさ。複雑な感情を志田彩良さんは抑えた演技でうまく表現してたと思う。
一方の陸は病気のせいでやりたい事も諦め、目標に真っ直ぐ向かう同級生達へ劣等感を持ちやさぐれてる。やさぐれ、といっても単にグレるとかそういう安易な方向じゃなくて、自分の中で悩み葛藤してる、繊細な感じが良かった。
まあ正直あんな大人びて物分かりのいい高校生たちが存在する?という思いもなくはないけど…。
私も放課後、マックやサイゼじゃなくて、あんな純喫茶で寄り道してみたかった。