淡く仄かな幸せがまるでろうそくの揺れのように動いている印象があった映画だったわ。タイトルの意味も理解できる。
前半は少し苦しさがある。心にずっしりとしたものが来る時があるわね。そんな雰囲気があるなかでも世界が優しく包み込んで物語が進んでいく雰囲気がある。
最初に取り上げられている題材というか話題がどこか映画の中の根底にずーっといるのがとても良い。穏やかに流れつつ、芯がしっかりしている感じ。
例えで話しているところも所々ある。そんな詩的表現も素敵ね。
受容して分かち合って、抱えながらも生きていく。そんな雰囲気の今泉作品が好き。