TakuoAoyama

かそけきサンカヨウのTakuoAoyamaのネタバレレビュー・内容・結末

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

主題歌「幽けき/崎山蒼志」

中国地方から北海道の山地や亜高山・高山のジメっとした森林内に咲くサンカヨウ(山荷葉)の見頃は5~7月頃。 花言葉は「親愛」「親愛の情」「清楚な人」。

乾いている時は花が白く見えるのは、白い色素が含まれている訳ではなく、花びらに含まれている小さな空気の気泡が光を反射するため。そこが水で満たされると光の散乱が起きなくなり、透明に見える。そのため雨に濡れると花びらが透明に見える。

サンカヨウのように透明感ある陽(志田彩良)と陸(鈴鹿央士)を始めとした高校生達が美しい。

「一番言いたいことが言えないのって好きってことなんじゃじゃないの?大切だから言えないんじゃないの?」というキラーセンテンスが心に残る。

そして、大人達も真っ直ぐ子供達に向き合っている姿も良かった。

父・直(井浦新)も娘・陽に誤魔化さずに元妻であり実の母・佐千代(石田ひかり)とのことをちゃんと話し、再婚相手の美子(菊池亜希子)も陽に理解を示し、理解をしてもらおうと抱きしめる。

「ぼんやりさせとけば良かったのに、真面目に話し合い、どっちがどれだけ悪いかはっきりさせ過ぎた。」という陽に話した会話の内容は心にくるものがあった。
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