パノプティ

キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜のパノプティのレビュー・感想・評価

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キース・ヘリングが多作なのは何となく知っていたが1万点以上も作品があるとは思わなかった。

作品を黒板に書くのは、黒人文化を白人である自分が乗っ取りたくないという考えからだったようだ。こういった思慮深さもあるとは、好きだ。

街にあるグラフィティには想像以上に重要な意味があるみたいに思えた。彼は描く場所をしっかりと考えているようだったし、ストリートのアートに興味が湧いた。

彼は絵の言語的力に重きを置いてるみたいだった。分かりやすさを重視し、パッと見ただけで何を描いてあるかが分かるような絵。描いてあるものがすぐ分かるからこそ、その先の思考だったり、感情を動かすことだったりがすぐに出来る。身近に感じることの可能なアートを作り続けてくれて、ありがとうという気持ちになった。