もやし

屋敷女 ノーカット 完全版のもやしのレビュー・感想・評価

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)
5.0
神がかってるでしょこの映画。


激ヤバ映画のランキングにいつも登場する映画なのでずっと気になってました。これだけの内容で83分なのが潔すぎる。てか屋敷女ってタイトル何笑 原題普通にinsideなのに笑


妊婦さんだった主人公が交通事故に遭って夫を亡くして、子供は奇跡的に助かるも、絶望の淵にいた。
明日出産しましょうねと言われ、でも上の空、というかもう人生どうでもいいやーぐらいの感じ。
恋人が明日迎えに来て病院に行く約束をして家に帰る。
でも何だかんだで、やはり夫との子供だから大切にしようなんてことを思っていたら夜にドアのチャイム。
もうどう考えてもおかしい奴なのでドアも開けないしちゃんと警察にも通報するし、映画とは思えぬ堅実さ。


でも寝てる間に何故か侵入して来ちゃうんだよねー これだけは納得いかなかった。


全身真っ黒の服で黒髪長髪。ハサミを片手に。寝転がってる主人公のへそに刃をかけて切ると思った瞬間!痛みで主人公シャキーンと目覚める。逃げようとしてる間に手負いになる。必死でトイレ?かな?に逃げ込み鍵をかける。
マジで痛そう。そして屋敷女別にただの人間なのでドア開けられない。ギャーって叫んで頭を掻きむしる。こいつヤバすぎ。


てかこの映画見てて終始思うのは、妊婦でただでさえキツいのにこんな目に遭うのは地獄でしかないよね…


そもそも何なのこの女知り合いでもないしってのが怖いよね。


世の中色んな殺人映画やアクション映画が溢れてるけど、この映画はガチの殺し合い映画。限られた状況下で如何にして相手を倒せるか。抹殺できるか。ただそれだけ。

でもそれが堪らなく面白い。こんな映画見たことない。
たまに起きる外的要因、どんどん手負いが深くなっていく登場人物達。人間が純粋に殺し合うとこうなるのかという驚き。

希望を持っては打ち砕かれの繰り返し。警察なんか何の役にも立たない。最終的には私が殺るしかない。
赤ちゃんを腹の中に抱きながら強い痛みと傷だらけで、それでも生き残ろうとする主人公には感動すら覚えた。

序盤の、赤ちゃんとかどうでもいいってテンションがここまで変化するのは映画ならではというか。

面白かったです。
もやし

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