かげたの

祈り 幻に長崎を想う刻(とき)のかげたののレビュー・感想・評価

3.9
試写会にて鑑賞。
舞台に寄せた演出があり、想像よりも宗教的な内容を含むので合わない人も多いかも。
ただそういう面から原爆や戦争を考えるという新たな視点が見つかった。

安直だけれども、劇中のセリフで「人間の価値は、今まで何をしたかではない。これから何をするかだ」という言葉が非常に心に刺さった。
今までしたことに蓋をするのではなく、自分のしたこととして受け止めた上で前を向いて進む、そんな生き方をしたいと思わされた。

ただの戦争映画ではなく、宗教映画でもなく、密度の濃い110分を味わうことができた。