そう

ベネデッタのそうのネタバレレビュー・内容・結末

ベネデッタ(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

どこまでが実話でどこから創作なのかわからんが、あんなことが起こって実際に自分の目で傷痕を見ても奇跡を信じられない修道院長はちょっとおかしいんじゃないのか。

科学が今ほど発展していない世の中で、しかも信心深いはずの修道女がああいう態度に出る。シスター・クリスティナは偽証罪を犯す。

結局のところ人間は自分の都合の良いものしか見ない。シスター・フェリシタも若い頃はイエスの声を聞きたいと願ったのだろうが、老いてもはや神の存在を信じていない。

ベネデッタの憑依される件はエクソシストっぽくて乗り移ってるのがキリストなのか悪魔なのかよくわからなくなってくる。ビジョンの内容も怪しい。バルトロメアが羊と一緒に逃げ込んでくるのがわかりやすい笑

血が苦手な人にはおすすめしないが、ベネデッタの美しさが調和しているように思う。

しかしキリスト教とはなんでこうも血生臭いのか。思うにイエスという人物を少しでも身近に感じたいという人々が大勢いたからだろう。「神」などではなく自分たちと同じ生身の人間が苦しんだからこそ共感が生まれた。神はまた別にいるしイエスは神の子で人間だもの。みつを。
そう

そう