こばまさ

ベネデッタのこばまさのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
3.8
GEO100円セールから、最後の作品はコチラ。
公開当時からかなり気になっていたので、今回レンタルした中では1番期待していた。


-17世紀、現在のイタリア・トスカーナ地方にあたるペシアの町が舞台。
幼い頃から聖母マリアと対話し、奇跡を起こすと噂されていたベネデッタは、6歳で修道院に入る。
それから十数年後のある日、ベネデッタは修道院に逃げ込んできた若い女性・バルトロメアを助け、しだいに2人は秘密の関係を深めていく。
ある晩、ベネデッタに聖痕が現れた事により、司祭から新しい修道院長に任命されるが、そこから修道院で波紋が広がっていく-

“予測不能の極上エンタメサスペンス”


どんな話なのか全く知らずに観だして、最初はちょっと不安になった。
ただ、思ったよりテンポが良く、キャラクターも分かりやすかったので、すぐストーリーに入り込めた。

ネタバレ厳禁な作品なので、あんまりあれこれ語れないけど、とにかく展開が面白い!
こうなるんだろうなぁと思ったらそうならないし、ベネデッタの言動が最後まで掴めないのも観る者を惹きつける。

とにかくヴァーホーヴェン監督らしい作品だったし、その見せ方やエンタメへの振り方が突き抜けているのに、どこか、いやらしい。
後半にかけてどんどん面白くなるし、特にクライマックスのシーンは画面に釘づけになるほど見ごたえ抜群!


官能的なシーンもかなり攻めてるし、人間関係もドロドロだし、悪い奴は分かりやすいし、拷問シーンや流血、ペストと呼ばれる疫病の描写も素晴らしい。

ヴァーホーヴェン監督作品はどれも好きだけど、これは歴代上位にランクインする程、何もかもが好きだった。


最後に、修道院長を演じたシャーロット・ランプリングは、アカデミー賞に食い込んでもいいぐらいハマりにハマってたよ!

おそらく、当初の予定だとこの役がイザベル・ユペールだったのかな。
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