ベネデッタのpralineのレビュー・感想・評価

実在の人物ベネデッタが基にしたというから驚き。
主の導きを代弁し上り詰める女は、果たして本当のことを言っていたのだろうか。
常々ヴァーホーベンの描く女性は強い。17世紀、信仰の名の下に厄介払いされた女達を纏めるのはやはり男。その中でどうしたら自分の立場と暮らしを確立できるのか？そう考えた彼女の強かさには舌を巻くし憧れすらする。
彼女が真に主の言葉を聞いていたのかは不明だが、男達に喰らいつき生き抜こうとする力は確かにあったのだ。