ツクヨミ

べイビーわるきゅーれのツクヨミのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
4.8
ゆるゆる日常生活×ヴァイオレンスアクション‼︎
まひろとちさとは組織"殺し屋"稼業な高校生。2人は高校卒業を機に組織から同棲と自給自足を強いられる…
ゆるい日常と殺し屋仕事の融合アクションコメディ。今作はゆる〜い日常とヴァイオレンスアクションが見事に溶け合っていてギャップがたまらない作品でした。
今作の魅力はズバリ!"ギャップ"であると感じた。作品としてゆるい日常とアクションの温度差ギャップ、コミュ症ニート気質オタクまひろと陽キャ気質オタクちさとの人間性ギャップ。作品のテーマと主人公2人の2つのギャップがあること、これが面白い。
そして今作はしっかりとした"バディムービー"でもある。まひろはコミュ症でバイト面接もできないが肉弾戦が得意な敏腕殺し屋、ちさとはコミュニケーション得意でバイトもバリバリこなし銃撃とするりとした身のこなしが美しい敏腕殺し屋。2人はまったく違った人間でありケンカは日常茶飯事、しかし得意不得意が逆なためお互いがお互いを補なうようになっていく…その過程が良く2人がだらりと生活しているのを見ているだけでなんか和む。こいつらサイコーなバディじゃん。
しかし裏のテーマは"日本社会の生きづらさ"だと感じた。彼女たちは日常生活を試みるが、面倒臭い管理者や風当たりが強い先輩にイライラしてばかり…日本ってこうだよねっていう現実を突きつけてくるが、これは映画だ…彼女たちはイライラしながら悩み狂いながらもその日常に牙を剥く。その描写がたまらないカタルシスを生み出す。
全体的に笑えて興奮するアクションコメディでした。ラストのまひろの肉弾戦はサイコーでカッコいい‼︎ここだけでも見る価値ありです。またまひろのダイナミックソファインシーンや、ちさとのがんぎまりフランスパンなど愛すべき小ネタが満載。こんな映画いくらでも見れるわ笑。続きまだですか…⁇
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