Sari

いけばなのSariのネタバレレビュー・内容・結末

いけばな(1956年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

勅使河原監督の父で草月流創始者である勅使河原蒼風にまつわる、いけばな論。

奥様方のいけばな教室から後半は一転。
現代の生け花とは、昔のように花、ことに生花を生ける事に非ず、鉄骨やらネオンやらラディカルな活弁論が展開される。
『北斎』の後に、木下恵介の助監督について経験を積みながら出版部長を務めていた勅使河原監督の初のカラー作品である。

終盤では蒼風氏の創作風景、個展の様子も紹介されており、様々な立体彫刻作品が並び、全長12メートルにも及ぶ蔓の木の巨大なアートまで。
美学的革命精神に溢れており、50年代のアートシーンとして観ても興味深い。
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