私に映画を観る時間をください

僕の巡査の私に映画を観る時間をくださいのレビュー・感想・評価

僕の巡査(2022年製作の映画)
4.5
僕の巡査

アマプラで面白そうと思って観たのがきっかけでハリー・スタイルズを知り、今ではシンガーとしても俳優としても人としても大好きになりました。

今も時々無性に観たくなり、繰り返し観ています。

トムとパトリック、そしてマリオン。
愛とは、結婚とは、世間とは、を考えさせられました。

この人といたいという想いとこの人が必要だという考えは別物なのだなと。

トムと出会い、深く愛してしまったパトリックもマリオンも不憫だし、パトリックを愛しながらも世間に逆らえずに生きなくてはならなかったトムもそれはそれで不憫。

投獄されてから数十年経ってるだろうし、その間交流があったなんてとても思えないのにパトリックをいきなり引き取ってる設定には不自然さを覚えるけれど、この設定でなければラストシーンには辿り着けないわけで。

マリオンは二人を許したのだと思いたい。
トムの身勝手な生き方を批判することは容易いけれど、その辛さや切なさや身を切る思いでの決断を理解したいと思う。

「僕の巡査」と言う邦題はどうなのというご意見もあるようだけど、私は好きです。
パトリックの日記の一節。
僕の巡査、と文の中で呼びかけるパトリックの愛が凝縮されているようで。