このレビューはネタバレを含みます
映画の予告編を見た時から観たかった一本。
レンタル開始を待ち侘びて即レンタル。
即視聴。
実話が元であることもその実話の内容も知っているけれど、これはこれでフィクションとして観るべきものと思った。
最後のシーン。
微睡から醒めたジャンニは自分たちを殺めに来た人物を見つけ、ニーノに最後のキスをして微笑み、寄り添うように横たわり、目を閉じた。
ニーノはジャンニの愛に守られ幸せな気持ちのままで逝ったのだと思う。
ジャンニはニーノと引き離されずにいるために受動的ではあるが死を選んだのだと思う。
私にはそう見えた。
バイクにかけられたイタリアの国旗は犯人が携えてきたものであり、犯人を示唆するものであると同時にイタリアという国もある意味犯人であることを示しているのかと。
ジャンニが受ける虐待の数々が醜く悲惨であるがゆえにこの物語の真実味は増す。
CMBYNをイメージして観始めると大きな違いに言葉を失う。
舞台は同じイタリアでも。
どうしたって気持ちは沈むが、美しいニーノの横顔と笑顔を見るために今夜また観ようと思う。