本作を鑑賞していた際、明らかにスマホスピーカーの音で、大黒摩季「夏が来る」と、渡辺美里「サマータイムブルース」が交互に鳴っていて、近くの方が（そのスマホの持ち主らしい）年配の客のバッグを指差し、「鳴ってますよ」と注意したのだが、まさかの「俺のんと違う」一点張りで押し問答に。テアトル梅田、夏の記憶。
個人的には予想を大きく超えてきた素晴らしい作品だった。
救いのない原作設定(脚本)はほぼ弄らずも、観客のありきたりな予測を微妙に裏切ってくる映像ならではの演出。
これがホントにすごいｗ
天井に向け投げたミカンが落ちてこないとかｗ
そして音響。水(あらゆる水分)が弾く音。
シーンによっては目を背けたくなる描写もあるが、そんな観客にも飛び蹴りをキメてきそうなあみ子の生命力。
演じる大沢一菜の凄まじさ。
アオダイショウとヒキガエル。
今村？相米？いつだったか名作で味わった映画的快楽がこみ上げる魔法。
隣接する山と川と海。
本作がまさかのデビュー作となる森井勇佑の次作がもう待ちきれない！
