とうとう観た。
3年ほど前に喫茶店で原作を読んでいた時
とあるシーンが本当に嫌すぎて思わず「うわ…最悪…」と声に出してしまったことは忘れられない。
映画ではそのシーンはかなりモヤがけていた感はあった。ぼーっと観てたら一瞬何が起きたのかわからないかも知れないので小説を読んでいた時のあのうわ…ちょ…そういう…やめたげて…気づかないで…あ、あぁ……
という徐々に最悪が迫ってくる感じは無かった。(どちらにしても最悪なんだけども)
そんなこんなでまぁしんどいけどこんな感じか…と思って観ていたら後半のマルコメくんとの会話シーン、
そういえば小説で急に泣いてしまったシーンだということをすっかり忘れていて観ながら思い出しそしてやはり泣いた。
それまであまり上手に思えなかったマルコメくんの台詞回しがなんだかとても自然に感じてあみ子も女の子らしくいやむしろ大人びて見えたあの一瞬のシーンが
原作を読んでいた時に頭に描いていた情景と酷似していて驚いた。
あそこだけ一瞬の少女漫画のようなんだよね。
あのマルコメくんはあみ子のことをずっとちゃんと見ていたから色んなことを知っていたけれど最後に自分だけの秘密にしたの、くすぐったくて泣けてしまう。
たとえこの先彼に二度と会うことがなかったとしてもあの時の会話をいつかまた思い出してくれたらいいなと思う。
ところで『むらさきのスカートの女』は映画化しますか?笑