私があみ子くらいの頃、発達障害なんて言葉はまださほど一般的に認知されていなかったかと思う。
今思えばそんな子は周りに時々いたような気がするし、「ちょっと風変わりな子」くらいの感覚で接していたような気もする。ただ、それは単に同じクラスなだけだったり、さほど近い存在じゃないからその程度だったかもしれない。
これが家族や毎日接する存在だったらどうか。この映画の登場人物のように、何かのきっかけで突き放したり毛嫌いしないとは言い切れない。
でも本人だって自分が周囲と違ってることに悩んでるんだろうな。
「私、気持ち悪かったかね?どこが気持ち悪かったかね?教えてほしい」
こんな言葉、どんな気持ちで喋ってるかと思うと、胸が苦しくなる。
あの頃のあの子、元気にしてるかな。