数年前に小説を読んでからずっと大好きな物語のひとつで、どんな映画になるのか楽しみでした。
忠実に原作に沿った内容というわけではないけれど、原作から救い取られるいくつかの切り口から広がる物語の暗さや光、曖昧さと揺るぎのない日常・非日常感が映像でも見られたのが良かったです。個人的には、原作からもっと扱って欲しい別の箇所やフレーズがあったりして、自分がムーンライト・シャドウを読んだときに惹かれた場面とのギャップを感じる部分もあったけど、ひとつの映像作品としては色の使い方や俳優陣、映像の空気感などでとても楽しめました。
あと、小松菜奈さんがスクリーン上にいることそのものの威力、改めてすごいな…
