このレビューはネタバレを含みます
ずっとオルゴール鳴らしている空間にいるような、夢の中のようなやわらかい雰囲気のある映画。月影現象が本当にあるとしたら、誰に会いたいか4人で話をするシーンがお気に入り。それぞれが本当に会いたい人のことを思い出しながら、その時に頭に浮かんだ言葉のひとつひとつを大切に繋いで話をしているように感じられた。全体的に画面の色が鮮やかで、特に暖色はとても映えていて心地良かった。最後の月影現象のシーンは、何分間も台詞がないところが、月影現象の"偶然起きた奇跡的なこと"という特別感をよく感じられたように思う。