カズミ

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのカズミのレビュー・感想・評価

4.2
前回よりも個々の登場人物の心理描写が豊かで、ロジック的な面白さにも長け、見終わった後の爽快感がたまらなかった。
今回はブノワ・ブラン当人にもしっかりスポットが当たっているので、巻き込まれた部外者の奔走ではなく、着実に真犯人に辿り着く過程があり、名探偵感が増している。

中盤あたりで明かされる仕掛けから雰囲気が一転し、“アンディ”に共感してより入り込めた。評判通り、再度見直しても面白い。
真相の衝撃度はそれほど強くないといえど、存分に人を楽しめるミステリーに仕上がっていると思う。
ハイテクな未来感漂う造形美や、それを逆手に取った皮肉たっぷりのユーモアも、どれもが好みにドンピシャの作品でした。
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