さくらん

スティルウォーターのさくらんのレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
3.3
Filmarks試写会にて。

とにかく長い。
構想に10年かけているせいか、製作者の思いがダダ漏れで、ストーリーに障らない日常のシーンが多かった。
内容的には、2時間程度にまとめても十分伝えられると思われる。

マットは、お腹の出た田舎の中年男性の外見の役作りはバッチリだったが、キャップとサングラスを外し、ちょっとキレイなシャツを着ると、やっぱりマット・デイモンでしかなかった。
天性の知性的で、小綺麗なルックスは、役作りの限界。

娘のアビゲイルは、途中感情を爆発させるシーンがあるのだけれど、それ以外は感情が一定で、父親を良く思っていないのは、弁護士に宛てた手紙の内容が訳されるまで、わかりにくかった。

アメリカの労働者階級の人達と、フランスのリベラルの人達との対比や、異国で事件の再調査する難しさなど、色々と複雑なテーマのある作品だが、それ以前に気になる所が多かった。

終演後にトークショーもあったりして、自分とはまた違った推しコメも聞けたのは、収穫でした。