フランスのマルセイユの刑務所に殺人の罪で収監されている一人娘に面会するために定期的にオクラホマから父親が訪ねて来る。
映画を見始めてから、見終わるまでに、随分と遠いところまで連れて行ってくれる映画。大変素晴らしい。
ライフイズブルータル。
疑惑の行方も面白いし、何よりもアメリカの南部の信仰の厚い白人男性とフランス人の人権活動に熱心な女性のペアがとても良かった。
銃持ってるの、とか、トランプに投票したの、とか、笑った。
マルセイユの中を車で走るときにバイク爆音鳴らして追い越すのを、会話の途中で、これがマルセイユよ、と悪態をつくシーンとか、どうやって撮ってるんだろう。
すごいタイミング。
歩いてて、何気なくサングラスを帽子に引っ掛けるのも計算されてる感じで細部がすごい。
土地によって撮り方に、差をつけているらしい。撮影はタカヤナギマサノブ。
部屋で3人で居て、視線をパスしていくシーン。かけがえのないもので本当に美しい。
丘の上にある低所得者層が住んでいると追われる団地も、今のフランスの雰囲気が伝わる。ラジリのレ・ミゼラブルの世界。
バーのオーナーがアジア系に変わっていたり、とか。
娘のアリソンは、リトル・ミス・サンシャインやサインの女の子だった。
マット・デイモンは髭が生えない体質らしいから、最後の決闘に続く、付け髭だと思われる。
タイトルのロゴが気が利いていて、最後にそういうことか、と理解する。