SunO2

スティルウォーターのSunO2のレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
4.0
見ての通りの映画。娘の憎々しさとひたすら途方に暮れる父親が印象的。マルセイユと恋人の娘のマヤに救われる。フランス人で演劇女優の彼女が(デイモンが南部人だと知って)「トランプには投票したの?(笑)」に対して「行かなかった。投票権が無かった」と返す。権利だの義務だの言う余裕も無い人間が社会には存在する。人類が2千年かけて作った法のいい加減さよ。異文化を理解したつもりの娘(フランス語が堪能)も彼の地では異分子でしかない。だから刑務所にいたのだろう。変わらぬ故郷スティルウォーター。間違っていたの?に対して分からないと答えるしかないデイモン。娘が失ったものに対し父が失ったものは余りに大きい。その姿はこちらの眼にも全てが変わった様に見えた。
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