ケンザの瞳のみむさんのレビュー・感想・評価

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

オランダ領キュラソー島に暮らす11歳の少女ケンザと父、祖父を描いた話。

警官の父と神秘を信じる祖父との間で板挟みのケンザの目を通して、亡き母への思いや、生と死、信仰・伝統・歴史を重んじつつもそれぞれがどこか囚われている3人の姿を描いてるような。

まあとにかく映像が美しい。元々のキュラソー島が美しいっていうのもあるだろうけど、その自然を神秘的に捉えたショットがいい。

一人の少女の成長、異文化共存への模索と葛藤、自由への欲求、未来への眼差し。