同名の戯曲の映画化で、3人のキャラのうちの1人を演じたチェマ・デル・バルコは演劇でも同じ役を演じていたらしい。
「マーシュランド」のラウル・アレバロとアントニオ・デ・ラ・トレのコンビが共演。
警備会社を解雇され失業中の三人がある計画を実行しようとするが、トラブルで出られず集まった部屋で過ごすことになる。
この話はその計画よりも、部屋の中であれこれ話していくうちに思わぬことが明るみになっていく会話劇、密室劇。
コメディかと思って見始めたら、徐々に雲行き怪しくなり緊張感が漂い始め、不快で悲惨な終わりかたをした……
ブラックコメディから終盤だけスリラー。
男だからとか男ならとかマッチョ発言あるし、それゆえやけに傷つきやすいプライドが垣間見える。
有害な男らしさ、暴力、男女平等やダイバーシティについての思考が遅れた社会への批判だろうか。