片腕マシンボーイ

逆光の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

逆光(2021年製作の映画)
2.7
尾道だからなんとか成り立ったけど、まぢそこらの無個性な田舎町が舞台だったらとても観てられんレベルやった可能性あるなぁ

好きな先輩連れて夏休みに実家に帰省したぞ!って話

インディーズでたまに見る俳優の須藤蓮が監督主演、インディーズで偶に見る俳優の中崎敏が主人公の好きな男、あとは知らない役者さんばかり、っつ〜インディーズ然とした作品なんやが、上映時からポスターのオシャンな雰囲気に興味津々やったものの別に好きなキャストもいないしなぁ……と結局スルーしていたやつ、ようやく観ました
あ、もうひとり知ってる役者出てたわ、あのストリッパー役の人って、井口監督の大傑作「変態団」や、伝説のネオ麻雀映画「脱衣麻雀学園Z」など、数々の名作に出演している衣緒菜さんよね?本作では出番少なかったけど〜

うん、ようやく観たんは良いけど、やっぱり舞台となる尾道を美しく撮ってましたね、以上の感想が……
まぁ主人公が惚れているちょいワル先輩役の中崎敏はすこぶるワイルドイケメンやったし、その主人公のひねくれっぷりもなかなかにキャラ立ちしていて良かったんやが、そのふたりに訪れるドラマがいまいちふわっとしていてパキッとした見どころが無いしね
ふたりのヒロイン枠も、主人公の幼馴染のぽっちゃり女子のフミエは、おそらく主人公がゲイだと知りつつも気があるんやろうけども……もはや親戚のおばちゃんみたいな立ち位置でどうしよもなかったし、もうひとりのお馬鹿な娘のみーこは、主人公が先輩に地元の友達紹介するにも可愛い子過ぎては良くないよな!って選んだ割には、普通に綺麗な顔面と絶妙な変わり者具合で……あれ?モテそう、なってしまったんよなぁ

まぁ、その4人のささやかな夏休み映画やしこの抑揚の無さも好みの問題かなぁ……と鼻ほじりながら観ていたんやが、後半に唐突にぶっ込まれた議論のシーンは何やったんやろ?とりあえず70年代の広島が舞台やから触れとこ的な?まぁみーこの稚拙ながら真理な訴えはごもっともやったけどもね

そんなこんなで、クズ男に惚れたウブ男のムラムラ夏休みって設定にゾクゾクした人は観たら良い気もするが、たぶん期待する程のエッチは観れないし、このポスターのビジュアルに期待して観るとポスターがピークな気もするからば、あんまりオススメはできないかなぁ

あ!フミエ役の子って、「明日になれば。」で結菜ちゃんの友達役の子かぁ!
あ!みーこ役の子って、二ノ宮隆太郎監督の新作に出演しているやん!楽しみ〜