コロナで中止になった舞台を映画化した作品。
舞台作品なのですべてステージ上&ステージ裏で撮影されているんだけど、カメラワークは完全に映画、という新しい映像体験だった。
特に冒頭、キャストが稽古着で舞台袖に集まっているところで、メイキング映像かな?と思っていたらもう物語が始まっていて驚いた。
そして、この試みがまさに「人生は舞台、人はみな役者」という構図のシェイクスピアに合っていて面白かった。
ロミジュリの中にも、ジュリエットが「この場面は私がひとりで演じねば」と言う台詞があるけれど、
舞台と映画の間を揺らいでいるような撮り方とマッチして、すごく惹きつけられた。