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The Arbor(原題)のおっとっとのレビュー・感想・評価

The Arbor(原題)(2010年製作の映画)
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2020年4月観賞時の記録が以下!
摩訶不思議な構成だったので記憶に留めて置きたく記載しますが
英字幕のみの鑑賞で意図を間違えていたらばご指摘ください…

実在の女性劇作家の、早熟な才能が引き起こした人生の転落を、彼女の娘・知人によって明かされていくストーリー。
劇作家が住んでいたというイギリスの片田舎が舞台で、訛りが強い為に英字幕が載っていた。

その片田舎の土地で、彼女の劇が進行するパート(自伝的な作品の為、回想パートの役割を持つ)と
かつて撮られた若き頃の劇作家のドキュメンタリーもオーバーラップ。
そして、娘・家族の回想が差し込まれるが、当人たちはプライバシーの為に顔出しはせず、あくまで役者が演じ、本人の声に合わせて役者がリップシンクしているという。

彼女たちが顔を出さなかった理由は、壮絶な過去を経て、いまも生きているからの、その一択で
劇作家の不在が、子供たちの怒りや憎しみ、諦めを炙り出す。
したらば、これは間違いなくドキュメンタリーなのだけれど、当の本人たちは誰も出ていないという、摩訶不思議な映画で、とても見応えありました。
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