監督としてのキャリアが30年を超え、中国に拠点を置くようになったレニー・ハーリンが再びアメリカで撮ったクライムサスペンス。
義賊的な活動をする盗みのプロたちが慈善家によって集められ、テロ組織の資金源を盗み出そうとする物語です。
冒頭からガイ・リッチー風の演出が気恥ずかしく、製作にも携わったブロスナンがメイン所の召集される側を演じるのも違和感が否めず、もう少し引いた役柄の方が良かった気がしました。
サクサクとテンポ良く進むのは良いですが、作戦があまりにトントン拍子でカタルシスがなく、人物描写の浅さが引き起こす偽善的な雰囲気が残念でした。
ピークを過ぎた監督と役者がキャリアの晩年を楽しく過ごせていそうなのは微笑ましかったです。
