まりえ

ディア・エヴァン・ハンセンのまりえのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

実際そういう人と深い関わりを持ったことがまだないからわからないけど、けっこうリアリティのあるお話な気がした。
いわゆる匿名の人っていうのは気づかないだけでたくさんいるのだろうと思うし、自分自身そういう部分が少しもないわけではない。
精神疾患って、はっきりとした原因はなくて様々な要因が重なってなるものだろうから、いつ自分がそうなるかもわからないし、身近な人がある日突然ということもあるかもわからないし、知識はあった方がいいと思う。まず、知らないと理解ることもできないし。
エヴァンが嘘ついてしまったことも、なかなか打ち明けられないことも、そういう状態であることは理解できる。嘘をつき続けることがいちばんつらいと思うから、ただでさえ不安を抱えているエヴァンがどうなってしまうか心配でしょうがなかった。
(ノリノリで嘘のメールつくるとこはもやっとした笑)

ああすればよかったのに…とか、そうすることができないから匿名の人なんだろう。
妄想の通りの友人関係が本当にあったら、と思ってしまった。
映画版で追加されたらしい、嘘を打ち明けたあとのコナーに近づこうと奮闘するやつよかった。コナーの弾き語り映像には感動した。

ミュージカルってファンタジーだから、妄想をミュージカルで表現するのはなんかハマった。
当たり前かもだけどみんな歌うまくて、やっぱりミュージカル楽しいなって思った。

しかし、コナーはなぜその判断をしてしまったのかな。コナーの心を知りたい。いなくなってから知りたくなる心理……。
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