みゆ

007/美しき獲物たちのみゆのレビュー・感想・評価

007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)
3.0
2015.10.26(194)
録画・吹替


ロジャー・ムーア最後のボンド。それだけではない。ミス・マニーペニーをずっと演じてきたロイス・マクスウェルも本作で卒業なのだ。色々と節目的な作品だよね。

アバンタイトルはシリーズですっかりお馴染みの雪山ゲレンデ。スタントさんがすごいの!この頃まだスノーボードが認知され始めたばかりの頃だと思うのだけど、壊れたスノーモービルのそりの部分を使った見事な滑りっぷり。ただ滑るだけではなくスタントも行うのだからびっくりしてしまう。そんな迫力あるシーンなのにBGMはザ・ビーチ・ボーイズのカリフォルニア・ガールズ(笑)この脱力感溢れる曲のセレクト好きだなぁ。

オープニングもかっこいい。ここでの映像はとことんクールで、テーマ曲はデュラン・デュランだもの、もうテンション上がりまくりだ。

今回はアバンタイトルから本編へと話が繋がっている。調査を始めるボンドさん。そこにいきなりクリストファー・ウォーケン演じるゾーリンきたー!かっこいい!ディア・ハンターから7年後だけど、妖しげな色気のある佇まいは相変わらず。そしてウォーケンに付き従うメイデイにはグレイス・ジョーンズ。なんて豪華なのかしら。画的に派手!

でもね、散々盛り上がっておいて申し訳ないけれど、設定が面白い割に物語はイマイチ。前回までがすごく良かったから、余計にそう思うのかなぁ。

でもロジャー・ムーアのボンドにはとても楽しませてもらったので、とにかくお疲れ様でしたと言いたい。年齢のこともあるし、シリーズ最多出演だったし、色々背負うものがあって大変だっただろうな。
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