とーるさんし

理大囲城のとーるさんしのレビュー・感想・評価

理大囲城(2020年製作の映画)
3.8
催涙弾の煙幕と炎と警察の照明、バリケード、瓦礫、群衆。そういった画面に映画性を見出すことは容易いが、撮影することによってある種の美しさをも表現してしまうことに製作者はどれだけ自覚していただろうか。一方で、機動隊との衝突を間近から捉えた映像は凄まじい迫力で素直に感心する。

学生たちの顔が映ってもモザイクで処理するのはそういうことなのだろう。人に肉薄しないのは当初物足りなさを覚えたが、これはこれで一貫している。顔を隠して戦わざるを得ない学生たち。
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