邑楽

189の邑楽のネタバレレビュー・内容・結末

189(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

本筋は良かったのだが、細かい部分が邪魔をしていたように思う。
中居の離婚届は電話を後回しにする小道具として必要というのはわかるがその後が気になってしまった。また、都庁に行く話は出ていたが、キレたあとはいつの間にかいなくなって消化不良感が残ってしまった。
預かり所のX-GUNの2人は思わせぶりにヒソヒソ話していたが何もなし。
コロッケ氏は普段のアクが強すぎるので真面目に演じているのに違和感が拭えなかった。

良かった点として、まずは父親の部屋。団地の一室に角をデッドスペースにしてまで本棚を配置して難しそうな本を詰め、間接照明で照らしながらレコードを聴く。本が好きなのではなく、頭良い演出をするためだけに本を詰め、中身空っぽなのにプライドだけ高くて自分大好きそうな感じがとても良かった。
あとは大河が名刺渡す時に自分の方を高くして渡すところは新人ぽくて良かった。隣で詩音はきちんと低くしていた。
なかなかに重い内容だが、189ダイヤルは知らなかったので広まるきっかけになればいいと思う。
邑楽

邑楽